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『りんご1/2個』小島熱子歌集

先週末、「やもり(矢野顕子&森山加代子)のコンサートを聞きにいって、つくづく矢野顕子は天才だと思った大井です。

だってさ、ハモリ歌ってるのに、イレブンスとか、ナインスとかのキーでハモるんだよ。あり得ないでしょ。それを聞きながらも主旋律を歌ってる「ざわわ」の森山加代子も凄いんだけどさ。

と。まるでタイトルとカンケーない書き出しで始まってますね。

はい。何処よりも遅い歌集の感想です。

小島熱子さんの歌集『りんご1/2個』です。


・逝きし友の未来の時間をわれ生きて卓上にりんご1/2個

歌集のタイトルになった歌がこれです。「りんご1/2個」とだけ聞くと、料理番組のようでもあり、算数の授業のようでもあるわけだけど、その言葉が、「欠落の」、「1/2」だということが解る訳です。つまり、「1/2」というのは、1だったものの半分が欠落したものだと。

ふと、小島さん(と僕が)が好きな浜田到さんの

・悲しみのはつか遺りし彼方、水蜜桃(すいみつ)の夜の半球を亡母(はは)と啜れり

という歌を思い出すんだけど、でも、小島さんの歌は自と他が明確で清潔な感じがしますよね。

・見せ消ちに似たる物言ひなす人のあゆみゆく生絹(すずし)のストールをして
・めうがのこ土よりすこしかほ出すをひらがなに読むやうにかぞふる
・松飾りなき歳旦の庭土に亡きおとうとのこゑか 霜柱
・一冊の本に視らるる感覚に羞しみてゆつくり書架より離る
・ガラス戸のむかうに沈む夏の日をすくふトマトのムースを掬ふ
・どのやうに静嘉堂文庫に行きにしか誰とでありしか あれは雨の日

これらの歌が、僕のお気に入りです。
小島さんて言えば、もの言いのはっきりした気持ちの良い女性(僕からすれば母の世代)なんだけど、歌を読むにつれて、女性的で、且つ、理知的なロマン性を持った人なんだということが解る。

これかな。

・雨冠の漢字の強度霙より霰より雹 金沢は雪

そうなんですよ。日本海側の、しかも北の冬は「鰤起こし」と呼ばれるような雷がドッガンピッシャンと鳴り、ゴーッ・ジャー・バラバラバラバラって、降ってくるんです。

まあ、そんなこんなで。

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