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批評会のことなど。

12月3日に、歌集『サンクチュアリ』の批評会をやることになりました。
ツイッターで告知してた日付のままですが、ちょっと補足しておきますね。

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千種さんへ

他意の無い笑顔の大井です(笑。

永井さんの歌、引用されている二首について千種さんの書かれていた「結句に行くにしたがって定型が崩れてい」くのが、「歌内容の流れと歩みを共にしてい」るという捉え方はとても面白い批評だと思いました。なるほど、こう読むのか、と。そして、考えました。

「崩れる」のは、定型を前提としているからこそであって、型が、または少なくとも「型の残滓」が認識できないとしたら、それは「崩れた」型とみなすことができるんだろうか、と。おそらく、その辺が、千種さんが最初に呟いてた「定型を理解し、利用する」という点に関連するんだと思います。

「1千万円」の歌に就いて言えば、千種さんの分節方法は

1千万円/あったらみんな/友達に/くばるその僕の/ぼろぼろのカーディガン

でしょうか。その場合、2・3句目が定型に則っているので、「歌内容の流れと歩みを共にしている」という鑑賞が生まれるのですね。けれど僕には、

1千万円あったら/みんな友達にくばる/その僕の/ぼろぼろのカーディガン

というように、どうしても言葉の意味からの分節が先に見えてきてしまう。こう読んでも、この歌から読みとることができる切なさや、不如意の感覚、妄想と現実との狭間にある思いについては充分に伝わってきます(こうした意味的な読解に主軸を置くと、現代の若者世代の貧困の問題、格差のある社会構造との関連で永井作品を読み解く、という方に向かうのでしょうが、今はそれは問題ではありません)。

僕が気になるのは、僕のように分節して読んだとすると「破調の短歌」である必然性がなくなって、「口語自由律」と認識されるのではないか、ということです。それでも「短歌」と名付ける必然性はどこにあるんだろう、という謎が残ってしまう。

ベルトに顔をつけたままエスカレーターをのぼってゆく女の子 またね

同じ永井さんの作品です。僕、この歌が好きなんですが、どうも「短歌」として分節できず、韻律的に「短歌」と解釈する必然性がないように思うのです。

1)短歌的分節
 ベルトに顔を/つけたまま/エスカレーターを/のぼってゆく/女の子 またね(7/5/8/6/8)
 ベルトに/顔をつけたまま/エスカレーターを/のぼってゆく/女の子 またね(4/8/8/6/8)
 ベルトに/顔をつけたまま/エスカレーターを/のぼってゆく女の子/ またね(4/8/8/11/3)

2)前衛的&仏足石歌的分節
 ベルトにか/おをつけたまま/エスカレー/ターをのぼって/ゆく女の子/ またね(5/7/5/7/7/3)

3)自由律俳句的分節
 ベルトに顔をつけたまま/エスカレーターをのぼってゆく女の子/ またね(12/14/3)

こんな方法になるのでしょうか。
こんなふうに考えていくうちに、「これ、短歌なの?」という疑問が、どうしても出てきてしまうんですね。

「古語も口語も同じ日本語であるから精密に比較すると、一般が思ってをるのと違ひ、大した変化はない。歌になる音数でも両方の長所短所は五分五分である」(青山霞村)という意見や、逆に「口語の音脚並びに其の統合律が、57を基本とする短歌とは調和しなくなつてゐる」(釈迢空)という意見などもあります。

青山論を採用すれば、口語であっても短歌的韻律は充分可能であるということになりますが、迢空の論からすると口語での短歌は難しく、自由律的な型を模索しなければならなくなります。
句割れ・句跨がりや、塚本邦雄さんが言われていた「シンコペーション」的な韻律分解も、僕たちの世代は方法として自由に使うことができると思うのだけれど、その場合、「じゃあ、短歌の『定型』って何ですか」と聞かれると、ハタと困ってしまう。

「大井さん、あなた、永井さんの作品の『ベルトに』の歌が良いと言うけど、あれは短歌なんですか?」と問われたら何と応えられるか。
千種さんは、その辺、どうこたえるんだろう。
僕は、くちごもりながら、「あれは、まあ、認めても良いんじゃないかと思うんですよねぇ」としか言えない感じなんですが。

まあ、そんなことを考えました。

『りんご1/2個』小島熱子歌集

先週末、「やもり(矢野顕子&森山加代子)のコンサートを聞きにいって、つくづく矢野顕子は天才だと思った大井です。

だってさ、ハモリ歌ってるのに、イレブンスとか、ナインスとかのキーでハモるんだよ。あり得ないでしょ。それを聞きながらも主旋律を歌ってる「ざわわ」の森山加代子も凄いんだけどさ。

と。まるでタイトルとカンケーない書き出しで始まってますね。

はい。何処よりも遅い歌集の感想です。

小島熱子さんの歌集『りんご1/2個』です。

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ふと「第二芸術論」なんかをテキトーに考える。

「歌を見物していゐるだけの者が、どうかすると飛び入りする。さうしてとどのつまり相撲取りの玄人になつてしまふ。此が歌壇なのです。」

というのは、折口信夫が書いた「素人のない文学」の講演録の一文です(昭和二十二年の「短歌研究」八月号に採録されていて、それが折口信夫全集に入ってます)。

で、戦後に興った「第二芸術論」なんかも、案外、こうした歌壇の事情が背景にあったんだと思います。

でもね。
それって、問題ですか?

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ビバ蒲田。

今日は、ポカッと時間が空いた感じだったので、会社帰りにコンサートに行ってきました。

いつもならば行かない系です。

「クワマン・スーパーブラス」コンサート at 蒲田アプリコ

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